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あかよろし

呪いをエンターテイメントに

来世では140センチに生まれて参ります故お許しを

ワシは脱毛のために都に通っておるのじゃが、

妙な時間に予約してしまって時間を潰さなならんようになってしまったのじゃ。

 

仕方がないから街をぶらぶらしておったらの、

目の前を通り過ぎたアベックの男の方が、

ワシの方を見るような見ないような感じでいて、

「はて知り合いかの」と見たら、

学生時代に死ぬほど突っかかってきた男で、

ワシは心臓が凍りついたのじゃ。

 

当時ヤツは背の低い子と付き合っておった。

また、ワシの天敵のミニラを可愛いと言っておった。

そのアベックの女の方も背が低かった。

 

じゃからワシ、今度ヤツから挑発されたら

「来世では140センチに生まれて参ります故お許しを」

と返そうと考えて5分くらい一人で笑っておった。

ワシは被害期間が長いからよくわかるぞい。

あやつは女関係につっこむと激怒するんじゃ。

 

しかしな、

向こうは隙あらば挑発してくる割に、

ワシが反撃すると300倍くらいになって返ってくるんじゃよ。

比喩ではなく300倍じゃ。

 

ワシはずっと黙って堪え忍んでいたのじゃ。

そしたらヤツは挑発を止めるどころかどんどん調子こいてきての。

今は向こうも多少大人になっただろうから、

カジュアルな感じで舐めた真似してくることはないあるな。あるある。

何も言わなくてもあれだけ嫌な雰囲気を出せるのじゃから。

また挑発されたらこの場に吐き出して笑いにしてやるかの。

 

ヤツは黙って言うことを聞く女が好きなのじゃ。

しかしどうして欲しいのかは言わんのじゃ。ウケるのう。

奇遇なことに、ワシは永遠に他人の気持ちを察しないことにしたのじゃ。

直接言われたことも、直接言われてないことも、

全部聞かないと超楽じゃぞ。